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イヤホンコードを束ねるオリジナル革小物レザーコードバンドルを作る

以前、浅草橋で革の端切れやバネホックを購入したものの作りたいものが思いつかず、ずっとほったらかし状態でしたが、イヤホンコードの絡まり問題を解決したいと思ったところから、これは入門編としてはちょうどよい題材ではないかと思い、イヤホンコードを束ねるオリジナル革小物レザーコードバンドルを作ることにしました。


素材の紹介


革の端切れバネホック。これらを使って、いつもカバンの中で絡まるイヤホンケーブルを束ねる革小物を作成します。ちなみに革の端切れ材料は700円、バネホックは20セットぐらい入って200円しない程度のものです。


現物合わせで寸法を決める


紙を切って、実際にケーブルを留めてみます。
ゆるゆるだと抜け落ちるため、ちょうどよい長さに調整して、余分な部分を切り取ります。


加工プロセス① 素材の切り出し~バネホックを付ける

革の端切れと言っても、レザーコードバンドルを作るには十分すぎる大きさ。これをハサミまたはカッターナイフで切り取ります。


今回使用する道具です。これらは全てものづくり工房で借りることができます。

右上の金属のツールは、バネホックをカシメるもの(打ち台とホック打ち)。左上の黒い板は、カシメたりする際の下敷きです。


まずバネホックのメス側(受け側)を取り付けます。使うパーツは2種類(素材の紹介に写真があります)。この2種のパーツで革を挟みこみ、強く打ちつけることで、金属の突起がつぶれ広がり固定されることとなります。

その金属の突起を貫通させるために、キリで穴を開けておきます(ハトメ抜きという工具を使うとより上手くいくようです)。


ハンマーで打ち付けるのですが、やみくもに打ち付けるとバネホックを痛めてしまいます。そのため、そのカタチに応じたカシメ道具(打ち台とホック打ち)を使います。

金属の打ち台はバネホックパーツがちょうどよくフィットするような局面をもったくぼみがあります。大きさに合わせたくぼみを選びます。ホック打ちも大小のサイズがあるので適切なものを選びます。

そして、狙いが定まったら、躊躇なくガツーンとハンマーで叩きます。(ケガに注意!)


同様にオス側にもバネホックを取り付けます。


← そして、なかなかの出来


加工プロセス② コードから離れないようにする切り込み


外出先でイヤホンをつけたり、収納したりしていると、小さなレザーバンドルはきっと落として失くしてしまうので、イヤホン使用時もケーブルから離れないようにしました。

といっても、デザインカッターで2か所切り込みをいれただけなんですけどね。
このひと手間でずいぶん使い勝手がよくなりました。


まとめ

ほんの少しの革の切れ端と手間と工夫で便利なオリジナル革小物ができました。市販のレザーコードバンドルは300円~1000円ぐらいの価格帯なので、コストパフォーマンスはずいぶん良いのはもちろんですが、 何より自分のお気に入りの色や質感のものができあがるというのがうれしい

これをひとつ作った経験があると、あとは大きさを変えたり、ボタンの数を増やしたりという具合にいろんな場所で役に立つツールを生み出していけそうです。

所要時間は30分程度。慣れればもっと早いと思います。入門編にはもってこいの小物なので、みなさんも作ってみてはいかがでしょうか?

(担当:かっきぃー(工房スタッフ)/2017年11月28日)