ローム株式会社との連携教育プログラム
本学理工系学生を対象に、独創的なアイデアを形にするための「ものづくり」企画を募集し、選考された企画の中か教職員の指導・サポートのもと、アイデアを形にする「WASEDAものづくりプログラム2014」を開催いたしました。
こ の「WASEDAものづくりプログラム」はローム株式会社のご協力のもと、参加学生が知識と技術を融合させる「ものづくり実習」を体験することや教職員と の交流を通して、通常の授業とは違う教育効果を期待するものです。
今年度は25件の企画応募があり、書類審査、中間審査を経て14件が最終審査へと進みました。最終審査では各チーム7分のプレゼンと3分の質疑を行い、企画の独創性、製作物の技術レベル、完成度、問題解決力、プレゼンテーションの内容について審査 を行いました。
【ものづくり大賞:奨学金15万円】
~Auto Pumping Wheel~
薄功大(機械科学専攻M1)、小口陽平(機械科学専攻M1)
走ればタイヤに空気が入る機械システムを製作しました。斜板により回転運動を往復運動に変換する「斜板式圧縮方式」を採用することにより、電子部品を一切使わずに空気を送る機構を実現しました。
【技術奨励賞:奨学金10万円】
~擬人化ボックス~
大山知理(表現工学科B3)
普段使っているものに顔や表情があり、話し出したらわくわくすると思い、モノに顔が浮かび上がり話し出させる装置を製作しました。Webカメラで個体を認識し、物体を動かしたり、複数個あってもプロジェクションマッピングで顔を投影することができます。
【技術奨励賞:奨学金10万円】
~水光花~
岡村尚美(総合機械工学専攻M1)
日本が誇る芸術である花火をもっと手頃に楽しむために、繰り返し使用でき、手持ち花火の質感を楽しめる装置を製作しました。水とフルカラーLED、3Dプリンタを使用してノズルを作成し、ススキ風の噴出形状を再現しました。
【ユーモア賞:奨学金5万円】
~見えそうで見えない、でもちょっとだけ見えるスカート~
明比建(機械科学専攻M1)、廣瀬優(機械科学専攻M1)、吉川純(機械科学・航空学科B4)
「周囲と関わり合い形状を変化させる未来の衣類」をコンセプトに、覗こうとしてもギリギリ見えないスカートを製作しました。画像認識により覗こうとする人を検知し、裾の広がりをサーボモータで調整します。衣類のしなやかさを表現するためにハエたたきを使用するなどの工夫もしました。
【特別賞:奨学金2.5万円】
~SwitcHand~
岩田吉丘(機械科学・航空学科B3)、石井敬祐(機械科学・航空学科B3)、菅野純貴(機械科学・航空学科B3)
片手の操作だけで複数の家電製品の電源を操作できる送受信機を製作ました。加速度センサとマイコンを使用した送信機である決まった動作をすると、スイッチやコンセントに取り付けた受信機と通信し、サーボモータがスイッチを切り替えます。
【特別賞:奨学金2.5万円】
~目覚まされ時計~
臼井亮人(表現工学科B3)、大嶽志拓(表現工学科B3)
「目覚まし時計を起こす」という逆転の発想から、30秒経つと、針が止まり(寝る)、大きな音や振動を与えると、再び針が動き出す(目覚める)時計を製作しました。音センサ・加速度センサを使い、起こされた時に自動的に現在時刻まで進むことで、無機物である時計を「起こす」システムを再現しました。
参加者と審査員一同 (2015.03.20)