ローム株式会社との連携教育プログラム
本学理工系学生を対象に、独創的なアイデアを形にするための「ものづくり」企画を募集し、選考された企画の中か教職員の指導・サポートのもと、アイデアを形にする「WASEDAものづくりプログラム2009」を開催いたしました。
この「WASEDAものづくりプログラム」はローム株式会社のご協力のもと、参加学生が知識と技術を融合させる「ものづくり実習」を体験することや教職員との交流を通して、通常の授業とは違う教育効果を期待するもので、初回となる今年度は「音」をテーマとしました。
今年度初めての企画でしたが、17件もの企画応募があり、書類審査を経て11件が最終審査へと進みました。最終審査では各チーム7分のプレゼンと3分の質疑を行い,企画の独創性、製作物の技術レベル、完成度、問題解決力、プレゼンテーションの内容について審査を行いました。
【ものづくり大賞】
「Music Diffuser」
理工学部機械工学科 4年 粕谷昌宏
理工学部物理学科 4年 久保田明夏
五感をフルに利用してこれまでにない音楽との一体感をもたらす装置「Music Diffuser」を開発しました。
装置を複数用意する必要がなく、この一台だけで曲調によって五感に訴える、音楽の効果的な演出が実現されました。
【優秀賞】
「地球の「音」を奏でる! Dance with GLOBE」
創造理工学研究科総合機械工学科 後濱龍太
ダンスの動きで音楽を演奏したい、地球とコミュニケーションしたいという思いから、人間のよく動く部位である手首・足首に地磁気センサユニットを装着し、音を生成するシステムを製作しました。地磁気を利用することで、同じダンス動作で向いている方角により違う音が生成され、多彩な音楽を楽しむことのできる作品となりました。
【アイデア賞】
「MP3プレイヤー内蔵型髭剃り機 SORNE」
理工学部電気・情報生命工学科 山口直輝
電動髭剃り機の不快な騒音を心地よい音色とするため、電動髭剃り機に内蔵されたモーターから音楽を再生させることを目標としました。回路一式を髭剃り機内に入るサイズにおさめ、実際にモーターから音を鳴らすのに成功したものの心地よい音色とはなりませんでした。
【奨励賞】
「寝落ち自動判定目覚まし」
創造理工学部総合機械工学科 飯塚晃弘
何がしかの活動をしている最中に眠ってしまう場合、作業者を短時間眠らせた後に起こすと作業の効率低下を防ぐことができるという考え方からこれを実現する装置の製作を行ないました。
具体的にはイヤホンに目覚ましを組み込み、作業者が眠ったことを判定した後、一定時間経過した後ブザーを鳴らして作業者を起こす装置を製作しました。
受賞者と審査員一同